地球科学と地域社会の共存共栄
はじめに
前回の記事では、大地の公園について思うところを述べた。
さて、地質学者はどういったスタンスで、
「大地の公園」と関わっていけばいいのだろうか?
この記事では、関わり合いについて述べていこう。
共存共栄
地質学者は学術的なサイトの保護と、
後輩世代を教育する場所と機会を地域に求めた。
この願いは、地域が持続可能な開発をする事によって成り立つ。
また、ジオパークの地域は持続可能な開発と教育を、地質学に求めた。
この願いは、地質遺産が保護される事によって成り立つ。
それぞれ立場は異なるが、
お互いがお互いを求めあった結果、
ジオパークは成り立っている。
ジオパークの活動を行うためには、
地質学の専門家と地域の協力が不可欠である。
どちらが優先される目的であるというわけではない。
互いに協力してそれぞれの目的を達成していけばよい。
このように、関係者の立場によってジオパークのプロジェクトを行う目的は異なる。
しかし、軸になるのは
- 学術的な地質サイトの保護
- 教育
- 持続可能な開発
の相互補完である。
ジオパークに関わる全ての団体が、
永続的にこれら3 つの活動を補完することで、
それぞれの目的を達成することができる。
ジオパークはこのような思惑の上で地域全体が共存共栄ができる活動を目指している。
ジオパークではそれぞれの立場を理解し合って、
共存共栄の道を探していこう。
今日は、ここまで。