ジオパークの保全活動
はじめに
前回の記事までは、
ジオパークの概要について述べてきた。
地域では、住民やNPO などの関係者から様々な意見や情報が集まる。
ただし、それら全てを取り入れても発散するばかりで、
魅力的なコンテンツとして実現するのは難しい。
そこで、
地域からの意見をある程度方針を絞って意見を集約し、
保全につなげる必要がある。
今回からは特に重要となる保全活動について数回に分けて述べていく。
保全活動の概要
『ジオパークの「保全・保護」に関する方針について』で述べたように、
ジオパークプログラムを緩衝材やフィルタとして使用するのが、
地域振興を環境保全と一体となって進める1 つの方法である。
作業部会で保全のあり方について述べられている。
下図には、地域の意見をジオパークプログラムを介して集約し、
それを教育や防災・地域振興に活用していくための概念を示した。
この、図は、これらの作業部会の内容を概念的にまとめたもので、
こうした図が、保全対象について説明をする際にしばしば使用されている。
ジオパークプログラムを緩衝材として置いて精査し、
地域から意見として上がってきた活動が、長期的に持続可能な活動か否かを判断する。
次回の記事からは、「雑多な意見をどの様に分類して活用していくか?」
一連の流れについて説明する。
こうした科学・教育・経済活動の長期的な目線に立った目的があって、
初めて持続可能な発展につながっていくだろう。
今日はここまで。