ジオパークの保全対象について
はじめに
しかし、その意見も発散してしまうと元も子もない。
前回の記事では、
「保全活動を基盤にして、教育と持続可能な発展を進めていこう。」
という図を示した。
この記事では、基盤となる保全対象について解説していく。
ジオパークの保全対象について
サイトの保全はどのように行われているのだろうか?
この記事では、
について述べる事前準備として、保全対象について詳しく見てみよう。
サイトの分類について
日本ジオパークに加盟しているジオパークのホームページを見ると
(例えば、桜島・錦江湾ジオパーク, 霧島ジオパーク, ・・・)、
多くのジオパークでサイトを以下の3種類に分類している。
- 地質サイト(Geological sites)] 地球科学的価値を持つサイト
- 自然サイト(Natural sites)] 生物学的価値を持つサイト
- 文化サイト(Cultural sites)] 文化的価値を持つサイト
さらに、それらの観察・遠望ができる場所を
4. ビュースポット(View spots)、
それらの学習・情報収集ができる施設を
5. 関連施設(Facilities)
などをサイトとして位置づけている。
このような分類は、日本ジオパークネットワークの作業部会が、
ジオパークの「保全・保護」についての指針をまとめる上で作られた。
この作業部会では、
地質と地形は生物多様性や人間の文化多様性の根本であると考えて、
そのため、多くの日本ジオパークで、
保全対象が下図のような概念図を用いて分類されている。
保全対象は、地質・地形(地球科学)の多様性を基にして、
生物多様性(自然)・人類の文化多様性(歴史・伝統・文化・産業)が
ピラミッド型に積み上がっている。
まとめ
以上のように、
ジオパークの理念では、
「保全活動」から「教育活動」}と「持続可能な開発」につなげることが求められる。
次回の記事では、
「どの様にしてジオサイトを保全し、教育・持続可能な発展に活用していくか?」
について考えていこう。
今日はここまで